2013年8月9日金曜日

記憶の在処 〜Whereabouts of memory〜

 鉛筆と紙を使ってアナログ回帰。
 Analog regression using paper and pencil.

 室温32度超の部屋にはエアコンがないので集中力が続きません。
 Concentration does not last because there is no air conditioning in the room of more than 32 degrees room temperature.

 それでも扇風機とアイスコーヒーで暑さを凌ぎつつ、紙に鉛筆を走らせます。
 そう…文字通り…走らせる。
 Still, while surpassing the heat with ice and coffee fan, run a pencil on paper.
 ... Literally ... I run so.

 鉛筆が素晴らしいのは、まるで身体の一部であるかのように脳内のイメージを紙の上に写し取れることです。
 Pencil's great, is that it can be transferred onto the paper the image of the brain as if it were part of my body at all.

 もちろん、その為にはいくらかの修練が必要ですが、問題なのはイメージが脳内にどれくらい出来ているかと言うこと。
 Of course, We must have some training in order that, but the problem is that image made in the brain.

 そのイメージの完成度が高ければ、描くという行為の難易度は軽減されるでしょう。
 If completeness of the image is high, the degree of difficulty of the act of drawing will be reduced.

 そして、修練とはそのイメージの完成度を高くする為の行為です。
 And the training is the act of order to enhance the completeness of the image.

 ふと、ボクは以前の修練に使用した紙の山を手に取りました。
 Recall suddenly, I picked up a pile of paper that I used to practice before.

 すると、ボクの脳内には修練の記憶が蘇り、忘れかけていた感覚を取り戻して行きます。
 Then, memory of training is revived in the brain of mine, I will regain a sense that has been forgotten.

 それはまるで外部記憶装置を読み込むかのような感覚です。
 It is a feeling as if reads an external storage device at all.

 修練は、繰り返すことによってイメージの完成度を高めるだけでなく、外部記憶装置として保存する意味があります。
 The training, as well as increase the completeness of the image by repeating, it might make sense to save as an external storage device.


 我々は何かを見たり、聞いたり、触ったりする。その刺激は脳を活性化し、記憶を呼び覚ます。
 We can look at something, hear or touch. Activates the brain, the stimulus evokes the memory.

 我々は記憶の中に生きているのかも知れません。
 It may be we are living in the interior of the memory maybe.

アナログ回帰

久しぶりにブログを再開しようと思ったわけです。

が!

久しぶりすぎて何を書いたらいいのやら。


 とりあえず、今日はデジタル全盛のこの時代にあってアナログ回帰の必要性を感じたのでそのことを少し。

 アナログ回帰と言ってもデジタル時計をアナログ時計にすれば良いという類のお話ではありません。
 現在、イラストの制作にあたっては概ねAbobe Illustratorというソフトを使っています。もう10年以上使っているでしょう。途中でバージョンアップについて行けなくなったものの、今も快適に利用しています。Illustratorでの描画についてはペンタブレットを使用している人もあるかと思いますが、ボクの場合はマウスで慣れてしまいました。実際、仕事としてのイラスト制作はどちらかというと無駄な線を省略することに主眼を置いているため、フリーハンドで描いた線も修正を加えることで納得の行くラインにします。また、キャラクターの制作では円や矩形などコンパスや定規で描く図形を組み合わせることが必要になるため、マウスでの動作でもかなりカバーできるわけです。

 さて、ここでアナログの必要性です。
 円や矩形などの図形と違い、フリーハンドの線というのはある程度の訓練が必要です。訓練なしにツールを使うことだってもちろん可能ですが、無駄な線を省いて納得の行くラインに近づけるには、「納得の行く線のイメージ」が必要です。そのイメージ作りにアナログに回帰する必要があるのです。
 例えば、スケッチブックやノートに描いてパソコンに向かうという作業が毎日の習慣になっていれば良いのですが、ともすれば起き抜けにパソコンの電源を入れることが習慣になってスケッチブックやノートに鉛筆で描くという訓練をスキップしています。
 その為、パソコンのソフトで出来ないことは表現できないという思い込みに陥ることがあります。
 使ったことがある方は解ると思いますが、Illustratorの場合は基本的に3Dソフトではないので、構造的には切り絵を重ねるような作画方法です。つまりどれだけの作業を積み重ねても必要なのは一番上のオブジェクトです。表現したいのは立体的な絵であっても昔の着せ替え人形の衣装のように裏側に折り込むような描画はできないのです。それがやりたければ3Dソフトを使う必要があるでしょう。しかし、3Dソフトでは操作方法も大きく違いますし、味わいも変わってしまいます。
 結局の所、2Dの表現にこだわるなら割り切って使うしかないのです。
 人物のイラストを制作していて気になるのは襟周りを描く時、それから手のパーツを描く時などです。他のパーツはそれほど神経質にならずに描けたとしても襟周りと手のパーツは苦心することが多いです。
 そんな時にも必要とされるのがアナログ回帰ではないでしょうか。
 スケッチブックにデッサンする際は、それほど気に留めていなかったとしても、イメージが出来ているかどうかで立体的な絵が描けるかどうかに関わってきます。加えて線の濃度や太さ…これはペンタブレットである程度の表現は可能になっているようですが、大切なのは基になるイメージが脳に焼きついているかと言うことです。

 実は久しぶりにスケッチブックにデッサンをしました。ところがやはり感覚を思い出すのに少し時間を要します。
 アナログ回帰…必要性を感じつつ、なかなか実行出来ずにいたのでこれからは時間を作るようにしたいものだと思うのです。